平成27年度 田北看護専門学校の学校評価

学校評価

「学校評価」への取り組み

 田北看護専門学校は、より質の高い看護教育を目指して平成17年度から学校活動全般について改善を行うための「学校評価」を取り入れています。学校評価は「学校運営評価」と「授業評価」と「学生満足度調査」の3種類で構成しています。

学校運営評価、授業評価、学生満足調査
平成14年
専修学校において自己点検・自己評価を行うことが努力義務化されました。
平成16年
厚生労働省から「看護教育自己評価指針」が示されました。
平成16年〜
学校評価に関する学習会を教員全員参加で立ち上げました。
平成17年度~
学校運営評価を開始しました。
平成19年度~
授業評価を開始しました。(専任教員のみ)
平成23年度~
学生に対する学校満足度調査を開始しました。
平成25年度~
非常勤講師に対する授業評価を開始しました。
平成27年度~
「看護実践能力の育成」の学習会を立ち上げました。
平成28年度~
臨地実習評価に「パフォーマンス評価・ルーブリック評価」を導入しました。
新カリキュラムに向けた検討委員会を立ち上げました。

1.「学校運営評価」の概要

 本校の教育目的である「社会に貢献できる看護師の育成」のためには、学校がより機能的に運営され、教育の質が維持・向上しなければなりません。その過程で本校独自の「学校運営評価」の指針を作成しました。包括的な視点で「教育理念・教育目的」「教育目標」「教育課程経営」「教授・学習・評価過程」や「経営・管理過程」「入学」「卒業・就業・進学」「地域社会・国際交流」等の大項目を設定し、全34項目を評価しています。評価は年1回、全教員により行います。

<評価後の対応と課題> ・【教育課程経営】における「教育課程編成・科目・単元構成」のポイントがやや低い傾向です。非常勤講師の講義の制約も多いことや、実践看護学の教育内容が平成26年度より始めた『看護実践能力の育成に向けての会議』の内容と関連深く、精選途上のため低くなったと考えられます。また、授業時間数が60時間の科目が複数あり、学生にとって過重な単位となっていたことも一因です。平成28年度から、科目の時間数は30時間に抑えるよう学則変更を行い、教育内容の更なる精選に努めていきます。また、看護実践能力育成が教育課程により反映されるよう教育内容を整えていく予定です。
本校教員は全員が看護教員資格を有し、日々自己研鑚に取り組んでいます。学生と教員双方の学習環境を整えることが教育効果をあげるため、継続して取り組みます。

・医療制度改革により「地域包括ケアの導入」が重要課題となりました。カリキュラム改正が予測されることから、平成28年度から社会の変化に対応するための新カリキュラムの検討を始める予定です。

・「学生の看護実践体験の保障」のポイントも低い傾向にあるため、実習環境を整えることは今後も継続していきます。その一環として平成26年度から始めた『実習病院との学習会』で、平成28年度は“発達障害の理解と支援”をテーマに予定しています。

・【教授・学習・評価過程】における「目標達成の評価とフィードバック」に関連して、学生の成長を真に評価することを目指し、平成28年度よりパフォーマンス評価・ルーブリック評価を臨地実習に取り入れています。学生の学習指針になるよう更に改良を重ねる予定です。

・【経営・管理過程】の「学校経営」で職員の経営意識は低い傾向にあります。学校管理意識を高めるよう取り組んでいく所存です。

・【地域社会・国際交流】のポイントが毎年低く、地域との交流機会を持ち学校の情報を発信していくことが課題でした。平成27年度から社会貢献のひとつとして病院周辺の清掃活動を始め、今後に繋げたいと考えています。

2.「授業評価」の概要

 看護教育の充実には、教育内容の精選と教育方法の改善が不可欠です。そのため、「授業評価」として、「コミュニケーション能力」「動機づけ能力」「レディネスのアセスメント能力」「柔軟な対応能力」「学生のやる気」「教材」「環境」「デザイン」に関する20項目を評価しています。

<評価後の対応と課題> 授業評価が頻回にあるため回収率が低下し、学生の意見が集約できない事態も発生しています。必要性を見極め実施できるよう工夫が必要です。非常勤講師へは、学校の要望と学生のレディネスなどを伝え、適切な学習支援に繋げたいと思います。

3.満足度調査の概要

 教育課程の改善や学生生活を充実・向上させることを目的とし、年1回年度末に全学生を対象として調査を実施しています。

平成27年度 学校満足度調査結果(全学年116名に配布 99名回収。有効回答数は99)

<評価後の対応と課題>
  • 「教育理念・目的・目標」「教育課程経営」の評価はどの項目も3.0以上です。教育理念や教育目的・目標が学生に意識され、専門性の高い授業だと評価されていることは教員にとって嬉しいことです。さらに質の高い教育を目指し努力していきます。
  • 「教授・学習・評価過程」では、外部講師は2.6~2.7専任教員は3.1~3.3の評価でした。授業評価を活用し、外部講師との連携を深めたいと考えます。
  • 「経営・管理過程」では、3.0以上の評価が出ています。実習室の改修を行い使用しやすくなったことも影響していると思われます。情報公開として、年度末の成績を保護者宛てに送付し、三者面談を実施することで、学生の学生生活全般を家庭と学校が協力して支援する体制づくりを進めています。
  • 「卒業・就業・進学」では、3.0以上の評価点でした。今まで独自の研修で行っていたポートフォリオや国家試験対策、看護観レポート等を、平成28年度からは一連の「キャリア教育」として体系化し取り入れる予定です。
  • 「地域社会」では、地域や他校との交流の評価点が2.6であり、「学校運営評価」でも低い点数です。平成27年度から病院周囲の清掃活動を社会貢献の第一歩とし始めました。今後も課題として取り組む予定です。
  • 「この学校で学べてよかったと思う」の評価が3.6と高いことで充実した学校生活であることが伺えます。教員は学生ひとりひとりを尊重し、良い部分を引き出せるよう今後も関わっていきたいと思います。

4.そう思う 3.やや思う 2.あまり思わない 1.全く思わない

調査項目 内容 評価
教育理念・教育目的 学校の理念を知っている 3.2
教育目標 教育目標を知っている 3.1
教育課程経営 教育課程編成科目・単元構成 段階的に学びやすいカリキュラムになっている 3.2
学校行事に満足している 3.3
教育課程評価の体系 時代に合った教育内容である 3.3
学年目標を意識して教育を受けている 3.1
各授業の単位認定の判定は納得できる 3.4
教員の教育・研究活動 専門性のある授業内容である 3.5
教員はよく勉強し学生に伝えている 3.6
わかりやすく教えるために日々努力している教員が多い 3.6
学生の看護実践体験の保障 臨地実習施設は、実習目標・学習内容に見合った施設である 3.3
実習施設は学習しやすい環境に整っている 3.1
実習施設には更衣室やカンファレンス室等の設備や備品が整っている 3.1
実習施設は指導体制を整えている 3.1
教員と実習場所の看護師(指導者)の連携が取れている 3.2
教員の実習指導に満足している  3.5
看護師(指導者)の実習指導に満足している 3.1
教授・学習・評価過程 授業の展開過程 教え方に工夫をしている外部講師が多い 2.7
教え方に工夫をしている教員が多い 3.3
学生の意見を聞き、授業を改善している外部講師が多い 2.6
学生の意見を聞き、授業を改善している教員が多い 3.2
授業がわかりやすい 3.1
目標達成の評価とフィードバック 評価の仕方や基準について、事前に示されている 3.4
学習の評価については納得できる 3.4
学習への動機付けと支援 学生便覧や学習の手引きは学習の参考になる 3.3
学生への支援 教職員は学生を認めている 3.5
教職員はどの学生に対しても公平である 3.2
教職員は学生のプライバシーの保護に努めている 3.6
教職員は学生の人権侵害やそれに伴う学習阻害にかかわる問題が発生したときは、適切な対応をしている 3.4
経営・管理過程 施設・設備管理 教室・実習室・更衣室等は、授業や生活がしやすいように整備されている 3.3
図書室は活用しやすく整備されている 3.5
情報処理室は活用しやすく整備されている 3.5
教材管理 各教科の備品や教材教具が活用されている 3.4
実習室の物品等がそろっている 3.3
学生支援 学校は、奨学金制度についての情報を知らせている 3.4
緊急時の対応について知らされている 3.4
健康管理 健康管理に対する体制が整っている 3.3
情報公開 教育活動に必要な情報について学生や保護者への周知に努めている 3.3
卒業・就業・進学 学校は就職や進学についての情報を知らせている 3.2
将来の進路や生き方について考える機会を与えている 3.3
国家試験に関する情報を知らせている 3.4
国家試験対策が計画的に実施されている 3.2
地域社会・国際交流 保護者や地域の人々や他校と交流する機会を与えている 2.6
その他 この学校で学べて良かったと思う 3.6

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